この記事では、WordPressを使ってブログを運営している方向けに、SEOを意識した画像の使用方法について解説します。
ブログの記事本文内で画像を使用する人は多いものの、何となく適当に画像を入れてしまっている、Alt属性や画像のファイル名は気にしていない、画像のサイズや容量も特に意識していなかった、という方は多いのではないでしょうか。
ブログをSEO対策していく上で、画像の取り扱い方はとても重要です。
この記事では、主にalt属性や画像のファイル名、画像の使用箇所、画像の大きさといった観点から、WordPressブログにおける最適な画像の使用方法をご説明していきます。少しでも参考になれば幸いです。
ブログでの画像使用時にSEOを意識すべき理由

そもそも、なぜ画像の使い方でSEOの効果に影響が出るのでしょうか。
その答えは、
- Googleのクローラーに対するアピール
- ブログ訪問者に対するアピール
という2点から説明することができます。
Googleは画像をどう判断しているのか

Googleはクローラーと呼ばれるサイト情報を自動収集するAIが集めたデータを元に検索順位を決定します。
日々AIの精度も向上しているため、表示されている画像を見ただけで「この画像が何の画像なのか」は、だいたいは判断できるようになったと言われていますが、まだ文字の情報だけで、この画像が何を表しているのか、キーワードとどれくらい関連度が高い画像なのかを判断するのは難しいでしょう。
そのため、alt属性(代替テキスト)や画像ファイル名といったテキストデータで、Googleのクローラーに対してコンテンツ情報の詳細を伝える必要があるのです。
画像はブログ訪問者の検索体験に影響大
画像をブログ内で効果的に使うことで、ブログ訪問者に最適な検索体験を提供することができます。
その一方で、画像を使う箇所がおかしい、画像のサイズ感が不適切、使用している画像に違和感がある、といったNGな画像の使い方をしてしまうと、ブログ訪問者はすぐに離脱してしまう可能性もあります。

文章ばかりで、あまりにも画像が少ないというのも、離脱される原因の一つになりかねません。
一方で、読者にとっての読みやすさを追求して、効果的に画像が使用された記事であれば、読者の離脱率を下げ、サイト内滞在時間を伸ばしたり、サイト内回遊率を高める効果も期待できるので、結果的にSEOにも良い影響を及ぼすことができるというわけです。
画像を使ったWordPressブログのSEO対策
画像を使う際に意識すべきWordPressブログのSEO対策として以下の5つが挙げられます。
それでは順番に見ていきましょう。
alt属性(代替テキスト)の指定
alt属性とは一言でいうと「この画像が何についての画像なのか」を説明する文章のことで、もし何かしらの不具合で画像が表示されない時、alt属性に記述した画像がブログ訪問者に表示されます。

alt属性には、その記事で上位表示させたいキーワードを含めると、SEOにも効果があります。
ただ、上位表示させたいキーワードを無闇に詰め込みすぎてしまったり、単なるキーワードの羅列になってしまうと、Googleからスパムブログと見なされてしまう可能性があるのでNGです。
- OK:公園を散歩するアプリコットのトイプードル
- NG:トイプードル, アプリコット, かわいい, 散歩 , 子犬
alt属性はあくまで「画像の説明」になるように心がけましょう。
代替テキストを設定するときは、キーワードを適切に使用して、ページのコンテンツのコンテキストに沿った、情報に富む、有用なコンテンツを作成するようにしてください。alt 属性にキーワードを羅列すること(キーワードの乱用)は避けてください。これによって、ユーザー エクスペリエンスが低下し、サイトがスパムとみなされる場合があります。
Google 画像検索に関するおすすめの方法
画像ファイル名の最適化
画像のファイル名も、上位表示を狙っているキーワードを含めることでSEO効果が期待できます。
フリー素材サイトから拾ってきた画像にせよ、自分で撮った画像にせよ、画像ファイル名に手を入れずに、そのままWordPressにアップしてしまう人は多いですが、可能な限りで記事の内容に近いファイル名をつけましょう。
- OK:seafood-curry.jpg
- NG:IMG_45980.jpg
Alt属性と同様に、キーワードを画像ファイルに含めることで、Googleに対して「この記事はこのキーワードに対して関連性が高いサイトだ」とアピールすることができます。
同様に、ファイル名も画像のテーマを判断する材料として使用されます。たとえば、IMG00023.JPG よりも、my-new-black-kitten.jpg の方がテーマを判断するために役立ちます。
Google 画像検索に関するおすすめの方法
画像の軽量化
ファイルサイズの大きな画像を使用すると、ページの読み込み時間が遅くなってしまい、SEOに悪影響が及ぶ可能性も高くなります。
- アップロード前に画像の高さと幅を小さくしておく。
- 画像を圧縮した上でアップロードする。
という順番で画像を軽量化することは、ぜひ習慣化してしまいましょう。
なお、画像の圧縮はTinyPNGというサイトを使うことで、画質をほぼ落とさずにファイルサイズを圧縮することができるのでオススメです。

圧縮したい画像をドラッグ&ドロップするだけで、無料ですぐ画像を圧縮することができます。
適切な箇所への画像配置
画像を配置する場所もSEOに影響しますが、気をつけるべきポイントは以下の2つです。
- 画像に関連するテキストの近くに配置する
- 読者にとって読みやすくなるように配置する
配置を最適化する: 可能な限り、関連するテキストの近くに画像を配置しましょう。適宜、最も重要な画像をページ上部に配置することを検討してください。
Google 画像検索に関するおすすめの方法
この2点を考慮すると、見出し(h2)の直下に画像を配置することが、ブログ記事における画像配置箇所としてオススメです。
なぜなら、最も大きい見出しには検索上位を狙っているキーワードが含まれている可能性が非常に高いですし、一般的なブログメディアの場合は見出しの直下に画像が貼られていることが多く、読者にとっても違和感なく読み進められる記事構造になるからです。
オリジナルな画像の使用
独自性の高いコンテンツが高く評価される現状を考えても、できるだけオリジナルな画像を使えるといいですね。
もちろん、商用無料のフリー画像は使い勝手がいいですし、肖像権や著作権のリスクを考えずに安心して利用することができるので、フリー素材も積極的に使っていくことは良い判断です。
ただ、自分で撮った画像を使ったり、あるいは表やグラフを自分で作って図解画像を作成したり、あるいはココナラなどで外注できるのであれば、それに越したことはありません。
装飾目的の画像はどこまで使用すべき?
Googleが公式に出している情報では、「検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先しよう」という趣旨のアドバイスがある一方で、記事の内容に沿っていて、かつ記事に価値を付加する画像を使用するようにと書かれています。
適切なコンテキストを提供する: ページのトピックに関連したビジュアル コンテンツを使用しましょう。ページには、独自の価値を追加する画像のみを表示することをおすすめします。
Google 画像検索に関するおすすめの方法
これを読むと、ブログ訪問者を飽きさせないようにするための装飾用の画像(見出しの直下に設置するような見た目を整えるためだけの画像)は不要なのではないかという疑問が発生します。
もちろん、答えは神(Google)のみが知る以上、明確な答えを出すことはできません。
ただ、あくまでブログ運営の基本は「読者に喜んでもらえる記事を作成すること」です。読者視点で記事を作成していくと、自ずと必要な箇所に必要な画像が入ってくるはずです。
読者にとって「そろそろ画像が入ってきて一息つきたいな」というタイミングで、イメージに相応しい画像が表示されることは、ある種の「独自の価値の追加」と呼べるのではないでしょうか。
まとめ:ブログ記事内の画像使用とSEOについて
特にブログ初心者にとって、画像のファイル名を変えたり、alt属性を記述したり、アップロード前に画像の軽量化をしたり…といったことは、もしかしたら面倒な作業に思えるかもしれません。
ただ、その一手間によって検索順位に影響が生じて、PVや収益や取得オプト数に変化が生まれるのであれば、やはり「やった方が良い手間暇」になると言えるでしょう。
もし今まで、何となく画像を使っていたという場合は、ぜひこれからのブログ運営において「画像の使い方」を意識してみてください。小さな積み重ねが大きな結果に繋がっていきますので!